京都大学 大学院理学研究科 地球物理学教室 活構造学講座

研究内容

1.地形学的手法:活断層を見つける

活断層を見つけるための最も有効な方法は、地形を観察することです。大きな地震の際には、しばしば地表に食い違い(地表地震断層)が出現しますが、この地表地震断層は、長い地質時代の間に繰り返し同じ場所に出現し、通常の地形形成作用では説明のつかない独特な地形(活断層地形)を作り出します。衛星画像解析、空中写真の実体視によって地形を注意深く観察し、活断層地形を見つけ出すことが活断層を見つける最も基礎的な方法です。

1_Kunlun Fault1_Kunlun Fault2

2.地質学的手法:活断層の活動履歴を調べる

日本列島には数多くの活断層が存在しますが、そのすべてが近い将来に地震を起こす危険があるわけではありません。危険な活断層を抽出するためには、それぞれの活断層がどのくらいの間隔で活動しているのか、一番最近にはいつ活動したのか、など活動履歴を知る必要があります。そのために用いられる最も一般的な手法が、活断層を直接掘削して地層を詳しく調べる調査方法(トレンチ調査法)です。しかし、活断層がどの程度周期的に活動しているのか、潜在活断層のようにトレンチ調査法の適用が困難な活断層の活動履歴をどのように調べるのか、など多くの課題が残されています。

DCIM100MEDIA 2_Nojima Ogura trench

3.「地震の化石」:シュードタキライト・震源断層岩の研究

3_Figure 2.3b

断層帯における地震発生の証拠として、断層起源のシュードタキライト(pseudotachylyte)の存在が知られています。シュードタキライトは、急激な地震断層運動時に、断層帯における岩石の溶融または磨滅させるのに十分な摩擦熱または超細粒の物質を流動化させる粉砕作用が生じた時に形成されるため、シュードタキライトは震源断層帯において高速すべりの指示物、いわゆる地震の化石として広く受け入れられています。野外・微細構造の解析・化学分析・高速実験の研究によって、地震時の断層帯の挙動と物理的・化学的な過程を明らかにすることが期待されています。しかし、摩擦溶融と超細粒の粉砕物は、地震すべりにどのような影響を与えるか、など多くの課題が残されています。

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